温泉が、
もっと愛おしくなる。

癒しを求めて、誰もが愛してやまない温泉。
それなのに「地獄」と呼ばれてきた温泉地があります。

別府鉄輪もそのひとつ。
千年以上前から、
噴気や熱湯が自然に湧出して
人々が近寄ることすらなかった地域でした。

地獄は、温泉が自然の
恵みであるということの象徴。

山々に降り注ぐ雨水。
そのうちわずか16%が、
別府の豊かな土壌で
様々なミネラルやイオンと
融合することで育まれ
五十年もの歳月をかけて
自然に湧き出る
まさに「奇跡の湯」なのです。

いつからか、その源泉に人々が集い、
暮らしと交わることで
別府鉄輪の寄り合い文化が
生まれました。

歴史の中で当たり前になってしまった
温泉と地獄の物語を次の時代へと
語り継ぎたい・・・

この「地獄温泉ミュージアム」に
込めた想いです。